500以上あるドメインの種類。違いや意味を解説。おすすめドメインも紹介!
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独自ドメインには「.com」「.jp」「.co.jp」など、実に1,000種類以上の種類があります。
そこで、このページではどんなドメインが存在しているのか?それぞれの特長はどう違うのか?
独自ドメインの種類について基本的な知識を紹介しています。
ドメインの種類
独自ドメインは大きく分けると「gTLD」と「ccTLD」に2分されている
まず、独自ドメインは大きな分け方として「gTLD」と「ccTLD」の2つに分類することができます。
「gTLD」
「gTLD」はジェネリックトップレベルドメイン(generic top-level domain)と呼びます。
分野別ドメインといって、それぞれが特有の意味をもったドメインです。
例えば「.net」だったらインターネット関連のドメインの意味をもち、「.shop」だったらお店という意味を持っています。
1番人気のある分野別ドメインは「.com」になります。
「ccTLD」
「ccTLD」はカントリーコードトップレベルドメイン(Country code top-level domain)と呼びます。
国別ドメインといって世界各国の国ごとに割り振られているドメインを意味します。
日本であれば「.jp」がつくドメインは国別ドメインになります。アメリカで言えば「.us」が国別ドメインです。
これらのドメインは非営利組織である「ICANN(アイキャン)」によって管理されています。
gTLD
(分野別ドメイン)
それぞれ固有の意味を持つドメインで誰でも登録できる。500種類以上
ccTLD
(国別ドメイン)
日本の国別ドメインであれば「.jp」がつく。jpドメインは約10種類。世界各国の国別ドメインがあります。
分野別ドメイン(gTLD)をくわしく解説
分野別ドメインについて詳しく紹介してみます。分野別ドメインは基本的に誰でも自由に登録することができるドメインが大半をしめます。
本来は20種類ほどしかありませんでしたが、2012年になってドメインを新規につくるための登録方法が変わり、新gTLDドメインとよばれるドメインが登場したことで一気に種類が増えることになります。
2024年時点でお名前.comで取得できる分野別ドメインは500種類を越えています。
新gTLDドメインはまだまだ登録数も多くないため単一キーワードによるドメインを探しやすいのも特長と言えるでしょう。
たとえば「domain.tech」といったように誰もが知っているキーワードでドメインを登録することも可能でしょう。
主だった分野別ドメインと、特徴や登録数(※1)を表にしてみました。
種類が増えているなかでも定番の「.com」が圧倒的に人気なのがわかります。
種類 |
ドメインの意味 |
世界の登録数 |
.com |
商用向けドメイン |
1億6,500万 |
.net |
ネットワーク用ドメイン |
1,320万 |
.org |
非営利組織用ドメイン |
1,120万
|
.biz |
ビジネス用途を対象にしたドメイン |
|
.info |
情報サービス向けドメイン |
|
.work |
「仕事」を表すドメイン |
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.website |
「Webサイト」を表すドメイン |
|
.tech |
「科学技術」を表すドメイン |
|
.shop |
「お店・ショップ」を表すドメイン |
|
.agency |
「代理店」を表すドメイン |
|
.news |
「ニュース」を表すドメイン |
|
※1 引用: JPNIC(2021年6月時点データ)の数値を引用
国別ドメイン(ccTLD)をくわしく解説
国別ドメインは国ごとに付与されているドメインになります。日本の場合は「.jp」を割当てられています。
国別ドメインには登録条件があり、それぞれの国で生活していることがクリアできれば誰でも登録が出来るドメインになっています。
誰でも取得できる「.jp」。法人格が取得できる「.co.jp」。その他、ネットワーク組織向けの「ne.jp」などのドメインがあります。
ちなみに「JP」ドメインをそれぞれの登録数を合算すると総計で175万件の登録があります。
そして誰でも取得できる「.jp」ドメインの登録数は107万(2022年8月時点)となっていて、おそらく日本では2番目に多く登録されているドメインになります。
属性型(組織種別型)JPドメイン |
.co.jp |
日本で登記している会社のためのドメイン。 |
or.jp |
財団法人、社団法人、医療法人など様々な法人のためのドメイン。 |
ne.jp |
日本国内のサービス提供者が利用者のために営利または非営利で提供するネットワークサービスのためのドメイン。 |
ac.jp |
教育機関や研究機関のためのドメイン。 |
go.jp |
政府機関や各省庁の機関のためのドメイン。 |
汎用JPドメイン名 |
.jp |
汎用JPドメイン。日本国内であれば誰でも登録可能 |
日本語.jp |
日本語ドメイン。URLが日本語で表記されます |
都道府県型JPドメイン名 |
.tokyo |
地域別ドメイン。東京のドメイン |
.nagoya |
地域別ドメイン。名古屋のドメイン |
その他、世界各国に割りふられている国別ドメイン
国別ドメインは国ごとにドメインが割り当てられています。.jp以外にもどのような国別ドメインがあるのか紹介してみましょう。
ドメイン名 |
該当国 |
.cn |
中国 |
.kr |
韓国 |
.tw |
台湾 |
.in |
インド |
.io |
イギリス領インド洋地域 |
.uk |
イギリス |
.us |
アメリカ合衆国 |
.au |
オーストラリア |
.ru |
ロシア連邦 |
.de |
ドイツ |
.fr |
フランス |
ドメインの違いってなに?
様々なドメインの種類がありますが、ドメインによって何が違ってくるのでしょうか?ドメインの違いについて説明したいと思います。
種類によってSEO効果は変わらないと言われている
ホームページ管理者によって最も気になるのが「ドメインの種類によってSEO効果は変わるのか」という点ではないでしょうか。
これについては様々な意見があるため、必ずしも正解を導き出せるわけではないのですがGoogleではドメインの種類によってSEO効果に違いはない。とされています。
つまり「.jp」でも「.shop」でも「.net」でもどのドメインで登録してもSEO効果は同じ。だとしています。
しかし、実際には「.com」「.jp」など一部のドメインに人気が集まっているのが実状で、「誰もが知っているドメインを登録した方が無難」だという傾向にあります。
種類ごとに料金が異なる
ドメインは種類によって料金がかなり異なります。特に分野別ドメインについては更新料金が5,000円を超えるような高額ドメインもあるので、しっかり料金を確認してから登録してください。
初年度キャンペーンで1年目はお得になっていても、2年目からの更新料金が高いなんてこともあるので注意です。
ここではお名前.comの分野別ドメインの更新料金を例にとってみます。
ドメイン更新料金の例
- .com:1,287円
- .jp:3,091円
- .tech:5,478円
- .travel:14,060円
- .inc:327,800円
.comの更新料金が1,287円ということで非常にお得に見えます。
新しい分野別ドメインなどは料金が高い傾向にあるのがわかりますね。
同じドメインの種類でもドメイン事業者ごとに料金が違う
ドメインの種類が同じでも会社が違えば料金も変わります。
たとえば「.com」であればお名前.comやエックスサーバードメインは初年度が0円、1円となりますが他社であれば大体1,000円以上はします。
ただし、レンタルサーバーと違って年間の料金になりますので、そこまで大きな差ではありません。
(※料金は2022年3月15日調べ)
会社名 |
.com |
.jp |
.co.jp |
お名前.com |
1年目:1円 更新:1,408円 |
1年目:480円 更新:2,780円 |
1年目:1,980円 更新:7,678円 |
エックスドメイン |
1年目:1円 更新:1,298円 |
1年目:350円 更新:3,102円 |
1年目:2,000円 更新:4,136円 |
ムームードメイン |
1年目:500円 更新:1,728円 |
1年目:2,035円 更新:3,344円 |
1年目:1,870円 更新:4,378円 |
スタードメイン |
1年目:980円 更新:1,500円 |
1年目:1,900円 更新:3,100円 |
1年目:2,856円 更新:4,160円 |
FC2ドメイン |
1年目:1,080円 更新:1,080円 |
1年目:2,780円 更新:2,780円 |
1年目:3,920円 更新:3,920円 |
名づけてネット(*1) |
1年目:1,320円 更新:3,960円 |
1年目:2,780円 更新:2,780円 |
1年目:7,920円 更新:7,920円 |
ゴンベイドメイン |
1年目:1,518円 更新:1,518円 |
1年目:3,124円 更新:3,124円 |
1年目:5,720円 更新:5,720円 |
(*1 名付けてネット:クレジットカード支払い時の料金)
おすすめドメイン
個人的におすすめしたいドメインを紹介してみます。「.com」と「.jp」のドメイン登録数を紹介していますが、これはJPRSとJPNICの2023年のデータを紹介しています。
おすすめドメイン「.com」
おすすめNo1は「.com」です。ドメイン登録数は世界で1億6400万件を超えてダントツの人気1位ドメインでもあります。
当然、登録数が多いので大半のドメインは取得されてしまっているわけですが、それでも人気があるのが「.com」だと言えます。
理由があるとすれば認知度の高さ。かつ料金も低めに設定されているのでコスト負担も少ないです。
おすすめドメイン「.jp」
2番目におすすめしたいのが「.jp」です。こちらは日本国内の登録数で111万件を超えています。
.comに並んで人気のあるドメインですね。料金については年間で3,000円ほどします。
おすすめ3「新gTLDによるプレミアムドメイン」
3番目におすすめしたいのが新gTLDドメイン。これらの新しいドメインは登録数も少なくて、かつ種類も非常に多くなっています。
そのため、プレミアムドメインと呼ばれる単一キーワードでのドメイン取得が可能となります。
例えば「domain(サーバー)」「server(サーバー)」など、単一のキーワードでドメインが登録できる可能性があるということです。
カフェだったら「.cafe」、ペットを飼っている人だったら「.dog」、個人ブログを作るなら「.blog」などのドメインを選んでみてはどうでしょうか。
- .games
- .agency
- .blog
- .cafe
- .dog
- .jobs
お名前.comでは500種類近いTLDが取得できますので、こういったプレミアムドメイン狙いでドメインを登録するのもおすすめです。
ドメイン事業者のドメイン取扱い数
最後にドメイン事業者のドメイン扱い数を紹介します。
お名前ドメインやエックスサーバードメインなど、ドメイン事業者によってそれぞれ扱っているドメインの数が異なります。
お名前.comやムームードメインについては分野別ドメインをたくさん扱っていて種類が豊富になっています。
新gTLDでのプレミアムドメイン狙いや、ドメイン管理機能が充実している会社を探したいなら、お名前.comがおすすめです。
一方でエックスサーバードメインなどは扱い数はすくなくなっていますが、エックスサーバーの連携サービスなのでエックスサーバーで契約するとドメインが無料でもらえたりします。
エックスサーバーで契約したい場合はおすすめのドメイン事業者となります。
人気のドメイン事業者がそれぞれ扱っているドメインの種類は以下にまとめてみましたので参照ください。
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この記事の著者・プロフィール
Web制作を始めて約20年(HTML/CSS、Photoshop、Webマーケティング)。2005年から当サイトの運営を開始。
これまでに300個以上のドメインを取得、10社を超えるレンタルサーバーを利用してきました。
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