ワードプレスとWIXはどちらも簡単にホームページが作れる「簡易ホームページ作成サービス」になります。
ただし簡単にホームページが作れると言っても、作れるホームページの特徴や、管理画面の操作性はそれなりに異なります。 このページは2つの人気サービスの違いを解説し、どちらのサービスが適しているのか選択するための判断材料をお伝えするページになります。
ちなみにW3techの調査では2022年現在、2つのサービスのシェアはワードプレスが64%、WIXは3%になっています。
写真を駆使したデザイン性のあるサイトを作りたい場合や、スライダーやフェードインなど動きをつけたサイトを作りたい場合ならWIXが適しています。 本来なら動きのあるインタラクティブなサイトを作るにはJavascriptやJqeryなどが必要になりますが、WIXならマウスやボタン操作で設置することができます。
またWIXのデザインテーマ(又はWIXAdi)には、モダンなデザインで作れるものもあり、こういったテーマをそのまま導入してもそれだけでデザイン性が高いサイトを制作できます。 モダンなテーマに合わせて、写真を設置しインタラクティブな動きをつけるだけで、デザインに凝ったコーポレートサイトを作ることが出来ます。
ワードプレスには1万種類以上のデザインテーマが存在していて、様々なジャンルのテーマも揃っています。 ただし、これは英語版テーマの話になり、日本で人気のテーマは基本的には似たようなデザインになっています。
スライダーぐらいであればテーマの機能で設置することもできますが、それ以上の動きをつけようとするとWIXと比べて出来ないことが多いと思います。 また出来るとしても、簡易的な操作ではなくJavascriptやJqeryの知識が必要になってくるでしょう。
そのため、デザイン性を比較した場合、WIXで作った方がより凝ったWebデザインで作ることが出来ます。
WIXには無料プランがあるため、基本的にはWIXの方がコストをかけずに作ることが出来ます。 ただし、企業サイトなど料金をかけて作成したい場合はWIXは実は高コストになることをご存じでしょうか。ワードプレスとのコストの違いを解説してみましょう。
WIXには無料プランがあり0円で利用することが出来ます。ただし無料プランではページ内にWIXの広告が表示されます。
有料プランは7種類あります。通常サイト向けのドメインプラン、ベーシックプラン、アドバンスプラン、vipプラン。 さらにECサイト機能を持ったビジネスプラン、ビジネスプラス、ビジネスVIPがあります。 広告表示のないホームページを作りたい場合はベーシックプラン(1,400円)からになります。
WIXには隠れたコストがいくつかあります。そのため、独自ドメイン、メール、Whois情報、アプリ、ビジネスツールなどを活用する際には費用が発生します。 有料プランを契約する場合、ワードプレスよりもコストがかかるのがWIXになります。
ワードプレスを運営する場合、かかってくる費用はレンタルサーバー料金のみになります。ただし有料テーマを使う場合はテーマ料金が かかってきます。 WIXのようにアプリやビジネスツールのような月額有料制のものは基本的にはありません。
そのため月額1,500円(レンタルサーバー)にプラスして有料テーマ20,000円ほどかかってくるイメージになります。 WIXと比べるとコストを抑えて運営することが出来ます。
2つのサービスはどちらも簡易ホームページ作成サービスになるので、かんたんにホームページが作れます。 しかし実際のところは2サービスとも高機能化しているため、それぞれ操作が難しいところがあります。
HTMLを知らなくても高度なホームページを作ることはできますが、管理画面やエディターの操作に熟知していないといけません。 どちらのサービスもそれなりに学習コストがかかるサービスになっています。 その代わり実際に自分でホームページを作るよりもはるかに簡単に作ることが出来ます。
WIXでは「WIXAdi」と呼ばれるAIサービスがあり質問に選択して答えるだけで適したサイトを作ってくれるサービスがあります。 この場合、作るために必要なのは質問に答えることだけになります。 質問に解答すると要望に沿ったホームページが自動的に作成されています。後はホームページに情報を入れていくだけでサイトを作成できます。
もう1つ、デザインテーマを選ぶことでも作ることもできます。この場合800種類以上のテンプレートから1つ選んでホームページを作ります。
コーポレートサイトを作りこむ場合、基本的にはドラッグ&ドロップのマウス操作でパーツを選ぶように様々な機能を設置します。 またマウス操作でテキストを入力していきます。それだけで作ることが出来ます。
Wordpressもデザインテーマを選べばその時点でホームページは出来上がっています。この点はWIXと同じになります。
テーマについている編集機能でブロックごとにパーツを設置したり、サイトの色を変更することが出来ます。この辺りもWIXと似ています。
記事を書くためのエディターの理解が必要になりますが、このエディターがかなり癖があり習得するのに時間がかかります。 また、プラグインをインストールすることで様々な機能を追加することが出来ますが、プラグインについてもそれなりの勉強が必要になります。
また、特性上、各記事にはアイキャッチと呼ばれる写真やイラストを設置する必要があります。 アイキャッチなしでも問題なく作れますが、デザイン上あまりよくない感じになってしまいますので Wordpres作成の場合は素材サイトで素材を探す。というのもそれなりに時間がかかります。
SEO対策については圧倒的にワードプレスのほうが適しています。実際のCMSシェアでワードプレスが断トツの人気なのもSEOに強いことが理由になるでしょう。
ワードプレスがSEO対策に強い理由としては「記事の量産が得意」なこと「HTML構造がSEOに向いている」ことに尽きると思います。
基本的にワードプレスではエディターで記事を書くだけで検索エンジンからアクセスを集めることが出来ます。 本来は難しいmetaタグ、OGP設定、構造化データなどについてもプラグインを入れることで簡単に設定ができるようになります。 記事の内容に一定のクオリティがあり、ある一定のボリュームで作ることが出来れば記事数に比例してアクセス数が増えやすいのがワードプレスになります。
内部リンクも設置しやすいため、記事が増えても管理がしやすい利点もあります。そのため多くの記事を扱うメディアサイトや検索エンジンからの集客を考えたホームページの場合、 選ぶCMSはワードプレス一択になっている状況と言えます。
WIXの場合、様々な機能を簡単に設置してくれますが、そのソースコードを確認するとHTML構造はかなり複雑になっていて必要以上にJavascriptが入っていたりします。 そのため、検索エンジンにとっては読みづらいソースコードになっています。
結果としてGoogleなどの検索エンジンでは、WIXで作られたサイトよりもワードプレスで作られたサイトが上位を独占しています。
作成するホームページの用途別にワードプレスとWIXとどちらが向いているのか比較してみましょう。
多くの記事を書くようなオウンドメディア、メディアサイトを作る場合はワードプレスが向いています。これは先述したようにワードプレスは 記事を書くことが得意なため、検索エンジンからの集客が期待できます。
スライダーやフェードイン機能による動きをつけたホームページを作りたい場合はWIXの方が適しています。理由としてはスライダーやフェードインの実装は WIXが得意とするところで簡単に設置ができます。 ワードプレスで動きのあるコーポレートサイトを作ろうとすると、基本的にテーマを自社で作らなくてはいけません。
一定の期間だけのイベント用サイトの場合はWIXが向いているでしょう。予約フォームや訪問者のフォーラムなど様々な機能はWIXでもワードプレスでも実装できますが、 より簡単に構築できるのはWIXになります。またイベント型サイトの場合、SEOで集客するような時間はないため、WIXのデメリットであるSEO対策は問題になりません。
ECサイトの場合はどうでしょうか?単純にWIXとワードプレスで比較した場合であればWIXに分があります。WIXの場合はECサイト向けのプランも登場しています。 一方でワードプレスの場合、ECサイト用のプラグインなどもありますが基本的に1から構築するようになるのでWeb制作会社でもない限り作るのは難しいでしょう。
実際のところECサイト向けの簡易作成サービスについては、ShopifyやBASEなど多数の会社がサービスを提供しています。 どちらかというとWIXよりもShopifyのようなECサイト専門のサービスを選んだ方がより効率的に構築・運営ができるでしょう。
shiba
Web制作を始めて約20年(HTML/CSS、Photoshop、Webマーケティング)。2005年から当サイトの運営を開始。 これまでに300個以上のドメインを取得、10社を超えるレンタルサーバーを利用してきました。
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